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寮生へのエール
未来を信じ、未来に生きる。
そこに青年学徒の生命がある。
その貴い未来と生命を、諸君は、自ら汚がしてはならず、
他から奪われてもならない。
これから諸君の進む道は、ジグザクと時には暗く
時には険しいこともあろう。
だが、諸君がいつも心に太陽をもって
希望に燃えながら前進するとき、
脚下の大地は揺ぎなく、頭上の星は黎明の近きに輝く。
理想は高く姿勢は低く、学習を終生の業として
一歩ずつ前へ前へと進もう。
かくて、諸君の若い生命は、二十一世紀の平和な
すばらしい歴史につながる。
諸君の自重と自愛を望むや切である。
一九六一年三月二一日
平素諸君に語ったことばをつらねて
末川 博
[出典]
「一九六一~一九六四年三月(立命館大学)卒業生への記念色紙」より
※旧仮名遣いは、現代仮名遣いに直しています。

[写真] 立命館 史資料センター 所蔵
岩国学生寮初代理事長
末川 博 博士
民法学者。山口県玖珂郡玖珂村(現、岩国市)出身。岩国学生寮初代理事長。旧制岩国中学(現、山口県立岩国高等学校)に在学、京都帝国大学法科大学卒業後、同大学教授、法学博士となる。立命館大学学長・総長、名誉総長を歴任。京都市名誉市民。
未来を信じ、未来に生きる。
岩国学生寮初代理事長 末川 博 博士の言葉

左は、岩国学生寮所蔵
末川 博 博士揮毫(きごう)による色紙
未来を信じ未来に生き
いつも心に太陽をもって
雨にもめげず風にもめげず
清く明るくすこやかに
末川 博
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